■シモン芋は、芋にして「芋にあらず」
シモン芋は、サツマイモと同じヒルガオ科の植物で、原産も同じ中南米であり、呼び方でも「白甘藷」(白さつまいも)とも呼ばれています。
よく似た白色の外見から、「こがね千貫」というサツマイモもありますが、これとは全く違った種類です。
そして何より、シモン芋に含まれる栄養成分の種類、量とも、圧倒的に通常のサツマイモより多いのがシモン芋の特徴です。
シモン芋の全ての部位において、根・芋・葉・茎・葉柄、それぞれの部分に豊富な栄養素が含まれています。最近注目されているポリフェノールやキノコ類で注目されたβーグルカンなどの貴重な栄養素も含まれています。
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葉・・・タンパク質、ミネラル、葉酸
葉柄・・・ミネラル(ポリフェノールなど)
茎・・・カルシウム、カリウム、マグネシウム、リン
芋・・・ビタミンA、B群、k1、ゲルマニウム、カルシウム、カリウム、ナトリウム、パントテン酸
※根・・・焼酎漬けにすると独特の風味が楽しめます。
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■ シモン芋100g中の成分 ■
繊維質 |
2.6g |
βーカロチン |
3700mg |
ナトリウム |
40mg |
ビタミンB1 |
0.18mg |
カリウム |
1600mg |
ビタミンB2 |
0.51mg |
カルシウム |
122mg |
ビタミンB6 |
1.12mg |
リン |
218mg |
ビタミンB12 |
0.04ug |
鉄分 |
2.83mg |
ビタミンC |
13mg |
亜鉛 |
722ug |
ビタミンD |
0.52mg |
レシチン |
151mg |
ビタミンE |
3.2mg |
ナイアシン |
3.58mg |
ビタミンK1 |
11ug |
葉緑素 |
251mg |
パントテン酸 |
2.00mg |
葉酸 |
36ug |
マグネシウム |
131mg |
ポリフェノール |
399mg |
βーグルカン |
3.5g |
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■シモン芋が誇る「相乗効果」!
サツマイモと比べても、カルシウムは5倍、カリウムは2倍、ビタミンCは3倍など、圧倒的な栄養分を持っています。さらには、甘藷には含まれていないビタミンKや葉酸、ポルフィリン(葉緑素の前段階物質)が多く含まれているのが特徴です。
通常は、いろいろな食物栄養をバランスよく摂る必要がありますが、シモン芋は豊富な栄養素を含んでいるため、その中で相乗効果が期待できるのも特徴です。
■シモン芋はココが違います!
■葉・茎の大きさ
葉の大きさもサツマイモよりひと回り大きく、茎もしっかりとして太いのが特徴です。 また、栄養分の多いシモン芋のつるは、太くそして長く成長し、10メートルを越すものもあります。
土壌の良いものは、右写真のようにギッシリと茎が密に成長していきます。 |

シモン芋の葉・茎 |
■根が深く成長
シモン芋は地中深くに根を張っていきます。地中の栄養分を豊富に吸収できる理由でもあります。
通常のサツマイモのように「芋づる式」といった収穫は難しく、ひとつひとつを丁寧に掘って行かなければなりません。 |

シモン芋 |
■塊根(芋)が大きく成長
シモン芋は他のイモ類と比べても大きな芋です。しかし、土壌栄養によっては、細長くなり、特に酸性土壌ではその傾向が顕著です。
ある程度の太さをもったシモン芋ができるには、土壌管理がとても大切な要素です。 |

特大のシモン芋 |
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